顔のしわ取り法である「フェイスリスト」には、画期的に額・眉間・目元の若返りが期待できる「前額リフト」、目尻・中顔面のタルミを改善する「コメカミリフト」、中顔面(頬部)の若返りが期待できる「ミッドフェイスリフト」、頬のタルミをダブルサスペンション法で美しく魅力的にする「頬・頚部リフト」があります。

額の横じわ、眉間の縦じわ、目尻のしわ、眉毛の下垂を伴った上眼瞼(目)のタルミを一気に改善することが可能です。傷跡が小さく、正常組織を傷つけることなく病巣にたどりつくことができるので、より身体への侵襲が少ない為で、日帰りの手術もその割合が非常に高くなってきています。

コメカミリフトは眉毛の外側下垂、上眼瞼外側下垂(lateral hooding)、さらに目尻の下垂、下眼瞼の張り(皺ではありません)、ミッドフェイス(中顔面)のたるみを主に改善する手術です。
施術直後は眼がやや吊り上り過ぎにみえますが1~2週間程度で自然に改善します。

頬部における除皺術はSMASを利用した下顔面のリフト(アゴのライン~、頚部(首)のリフト)と鼻唇溝上部から頬部内側の中顔面リフトに分けられます。通常両部位はフェイスリフトとして同時に手術されますが、中顔面においてはSMASの発達が下顔面と異なり、より手術を難しいものとしています。

従来より行われてきたSMAS法は簡便で安全な手術法ではありますが、頬部(特に鼻唇溝)に関してはその効果の程度、持続性に関しては限界があります。その理由はSMASと大頬骨筋との結合部における解剖学的関係、retaining ligamentの存在によるためです。
SMASを耳前部だけで引き上げ効果を出すには、東洋人のような頬骨、エラが張っている顔面骨格をもつ人種には難しく、そこで当院では頬骨隆起部(malar eminence)を境にSMASに対する引き上げ固定法を2つに分けて考えています。SMAS前方部(頬中央部)ではSMAS plicationを行い、SMAS後方部(耳前部)ではSMASectomyを行います。次にretaining ligamentを切離することにより皮弁の可動性がよくなり、後上方への引き上げ効果は大きくなります。しかし、切開創での縫合のみで引き上げた皮膚を支えることにも限界があります。切離したmasseteric ligament、zygomatic ligamentを皮弁引き上げ位置でSMAS側に固定することにより創部緊張が緩和され、傷が早期から目立たず効果の持続性改善にも役立ちます。手技は多少煩雑ではありますが、その安全性、効果を考えた場合には大変すぐれた術式です。